質問タイプ - テキスト表示
From LimeSurvey Manual
概略
この質問タイプは、回答者からの入力を収集するものではありません。単純にテキストを表示します。アンケートの手順やデザイン上の区切りを提供するために使用します。
テキストだけでなく、HTMLやjavascriptも書くことができます。これにより、この質問を他の目的で使用することができます。
全般オプション
条件(以前の"出現条件")
説明
条件の結果値が「1」または「true」になると、質問がアンケートの中で「関連する」、つまりアンケート参加者に提示されます。その他の場合は質問は表示されません。どのような質問でも関連式を指定することができます。この関数は条件の後継であり、より複雑な条件ロジックをサポートします。
構文ハイライト
条件を保存するたびに、検証され構文がハイライトされます。エラーにも色がつくので、すぐに気づいて直すことができます。
有効な値
- ExpressionScriptの構文に従うすべての条件(中括弧は外す)。
例
構文ハイライトによい例があります。
表示
質問テンプレート (question_theme)
説明
それぞれの質問にカスタマイズされたテンプレートを適用することができます。
利用可能な設定
- テンプレートパネルの質問テンプレートにある作成済みの質問テンプレート
参照: Question themes
TIP非表示 (hide_tip)
説明
多くの質問では、「以下からひとつだけ選択してください」のような注記(tip)や質問への回答方法を示すテキストが表示されます。この属性で、tipやヒントを表示するかしないかを設定できます。
こうしたtipやヒントには、検証基準(最小/最大回答数、最小/最大/合計値)に関するメッセージが含まれます。hide_tipをオンにすると、こうしたメッセージは表示されませんが、無効なデータを入力するとtipが表示されます。赤色で表示されますが、検証基準を満たすと緑色になります。
利用可能な設定値
- オン - tipやヒント非表示
- オフ(規定値)
説明
オンにすると、その質問は常に表示されません。この機能は以下のような場合に使用します。
- 質問にURLをあらかじめ入力しておき、それを画面に表示させたくない場合。それぞれの質問がページに埋め込まれないため、アンケートで使用される条件が無効になります。
- ExpressionScriptで値をその場で保存または計算したい場合。
利用可能な設定値
- オン
- オフ(規定値)
CSS クラス (css_class)
説明
特定の質問に特別な CSS クラスを追加するときは、この欄に CSS クラス名を入力します。クラス名を列挙するときはスペースで区切ります。
有効な値
- 任意の文字列と CSS クラスを区切るスペース
ロジック
ランダムグループ名 (random_group)
説明
質問を特定のランダムグループに入れることにより、そのグループ内のすべての質問をランダムな順番でアンケート回答者に提示するものです。
ランダムグループ名を使用した例は、ExpressionScriptのサンプルアンケートにあります。
有効な値
任意の文字列(例:'group1')を入力します。ランダムグループ名ボックスに同じ名前がセットされたすべての質問がアンケートの中でランダムになります(お互いにランダムに入れ替わる)。
プレビュー
質問をプレビューするには、質問グループのプレビュー機能ではなくアンケートのプレビューを使用します。前者では、質問をランダムな順序で表示できないと報告されているためです。
その他
印刷用ビューで改ページするか (page_break)
説明
この属性は、印刷用ビューからアンケートを実際に印刷するときだけアクティブになります。質問の前で改ページします。
設定可能な値
- オン
- オフ(規定値)
統計
チャートの表示 (display_chart)
説明
この属性により、アンケート管理者は、アンケート参加者に対し、アンケート送信後に質問の結果を含むチャートを表示するかを選択することができます。
- プレゼンテーション&ナビゲーション設定の公開統計設定
- プレゼンテーション&ナビゲーション設定のチャート表示設定
- 公開統計質問属性
- チャート表示属性
利用可能な設定値
- オン
- オフ(規定値)
チャートタイプ (chart_type)
説明
この属性により、アンケート管理者は、アンケート参加者に対し、アンケート送信後にどのようなチャートを表示するかを選択することができます。
利用可能な選択肢
- 棒グラフ
- 円グラフ
- レーダー
- ライン
- 鶏頭図
- ドーナツ
タイマー
タイマーは次の質問タイプで使用できます。
タイマー属性は、アンケートを質問ごとの形式での利用に最適です。グループごとの形式でも使用することができますが、グループごとの形式で使用すると、必須の質問が中断され、結局アンケート自体も中断してしまいます。
制限時間 (time_limit)
説明
質問にtime_limit属性を設定すると、質問の表示とともにカウントダウンが始まります。カウントダウンタイマーが切れると、自動的に次のページに進んだり、これ以上の入力をできないようにさせたりできます。
有効な値
- 任意の正の整数
例
240と入力すると、制限時間は4分(つまり240秒)となります。
<onlyinclude>
時間切れアクション (time_limit_action)
説明
time_limit値に到達した時に起こすアクションを設定します。既定は「警告して次に進む」で、時間切れの警告メッセージが表示されたのちに、"次へ >>"ボタンが自動的に押されます。他の選択肢としては、
- 「警告なしに次に進む」があり、これは、"次へ >>"ボタンを警告メッセージなしに自動的に押してしまいます。
- 「入力不能にするのみ」では、これ以上の回答の変更ができなくなり、回答者は何もできなくなりますが、自動的に"次へ >>"が押されるのではありません。
この設定は、制限時間が設定されているときだけ有効です。
利用可能な設定値
- 警告して次に進む(既定値): 回答者に時間切れの旨の警告メッセージを表示し、次に進みます
- 警告なしに次に進む: 時間切れになるとただちに次に進みます
- 入力不能にするのみ: 時間切れになると回答入力欄を編集不能にしますが、次には進みません
追加情報
回答を空欄のままにさせないようにするため、必須質問の機能ではなく、式を使うこともできます(質問とサブ質問の検証式を参照してください)。検証式がどのように機能するかを確認するには、次の例を確認してください。
質問グループにタイマーを適用する場合は、グループごとのアンケートモードを有効にして、質問で制限時間機能を使うよう設定し、時間制限アクションとして警告と移動(既定)オプションを選択します。質問タイマーが終了すると、アンケートは次のページに移動します。
制限時間中「次へ」無効 (time_limit_disable_next)
説明
制限時間タイマーが機能している間、"次へ"ボタンを無効にします。通常は、制限時間タイマーが機能していても、アンケート参加者が"次へ"をクリックして次の質問や質問グループに進みたい場合は、"次へ"ボタンをクリックすることができます(質問または質問グループに費やす時間を短縮します)。この機能をオンにすると、"次へ"ボタンはグレーアウトし、制限時間タイマーが終了するまで使えなくなります。
この設定は、制限時間が設定されているときだけ有効です。
利用可能な設定値
- オン - 制限時間タイマーが終わるまで"次へ"ボタンが無効になります。
- オフ(既定値)
制限時間中「前へ」無効 (time_limit_disable_prev)
説明
制限時間タイマーが機能している間、"前へ"ボタンを無効にします。通常は、制限時間タイマーが機能していても、アンケート参加者が"前へ"をクリックして前の質問や質問グループに戻りたい場合は、"前へ"ボタンをクリックすることができます(質問または質問グループに費やす時間を短縮します)。この機能をオンにすると、"前へ"ボタンはグレーアウトし、制限時間タイマーが終了するまで使えなくなります。
この設定は、制限時間が設定されているときだけ有効です。
利用可能な設定値
- オン - 制限時間タイマーが終わるまで"前へ"ボタンが無効になります。
- オフ(既定値)
制限時間のカウントダウンメッセージ (time_limit_countdown_message)
説明
カウントダウンタイマーが動作中に表示されるテキストメッセージを指定します。この設定は、制限時間が設定されているときだけ有効です。なにも設定されていない場合は、既定値である「残り時間」となります。
制限時間タイマーCSS (time_limit_timer_style)
説明
カウントダウンタイマーを表示するCSSを指定(既定のスタイルを上書き)します。指定しない場合は次の既定のスタイルが適用されます。'width: 150px; margin-left: auto; margin-right: auto; border: 1px solid #111; text-align: center; background-color: #EEE; margin-bottom: 5px; font-size: 8pt;'
この属性に設定されたテキストは既定のCSSを上書きしてしまうので、値の入力には注意が必要です。簡単に非表示にするには、この属性に既定のスタイルをコピーし、最後に'display: none;'を追加します。
この設定は、制限時間が設定されているときだけ有効です。
時間切れメッセージの表示秒数 (time_limit_message_delay)
説明
time_limit_actionが起こる前にtime_limit_messageが表示される秒数を設定します。設定しない場合、既定値は1(1秒)となります。
この設定は、制限時間が設定されているときだけ有効です。
例
time_limit_message_delay: 5 = メッセージが5秒間表示されます
時間切れメッセージ (time_limit_message)
説明
time_limitが終了したときに参加者に提示されるテキストメッセージです。既定では、メッセージは"この質問への回答期限が切れました"です。time_limit_action属性が"警告なしに次に進む"の場合、このメッセージは表示されません。time_limit_message_style属性で、テキストに対するCSSスタイルを設定することができます(下記参照)。
この設定は、制限時間が設定されているときだけ有効です。
例
time_limit_message: 質問に回答する時間がなくなりました。
時間切れメッセージCSS (time_limit_message_style)
説明
時間切れメッセージを表示するCSSを指定(既定のスタイルを上書き)します。指定しない場合は次の既定のスタイルが適用されます。'top: 10px; left: 35%; width: 30%; height: 60px; padding: 16px; border: 8px solid #555; background-color: white; z-index: 1002; text-align: center; overflow: auto'
この属性に設定されたテキストは既定のCSSを上書きしてしまうので、値の入力には注意が必要です。z-index値を再利用するか、z-index値を少なくともtime_limit_warning_message_style attribute (既定値は1001)よりも大きい数値とすることを強く推奨します。
例
設定: top: 10px; left: 35%; width: 30%; height: 60px; padding: 16px; border: 8px solid #555; background-color: black; color: white; z-index: 1010; text-align: center; overflow: auto
制限時間警告メッセージの表示タイミング (time_limit_warning)
説明
制限時間が終わる何秒前にtime_limit_warning_messageが表示されるかを設定します。値を設定することにより、時間切れ警告メッセージが表示されるようになります。
この設定は、制限時間が設定されているときだけ有効です。2回目の警告メッセージの設定もあります。
例
'20'と設定すると、時間切れ警告メッセージは制限時間カウントダウンが0に到達する20秒前に表示されます。
制限時間警告メッセージ表示時間 (time_limit_warning_display_time)
Description
time_limit_warning_messageが何秒間表示されるかを指定します。既定では、time_limit_warning_messageはカウントダウンが終了するまで表示されます。設定値が0より大きい場合、設定した秒数経過後、メッセージが消えます。
この設定は、制限時間が設定されているときだけ有効です。2回目の警告メッセージの設定もあります。
例
time_limit_warning_display_time: 10 = 時間切れ警告メッセージは表示されてから10秒で消えます。
制限時間警告メッセージ (time_limit_warning_message)
説明
設定すると、制限時間に到達する前の一定の時間、警告メッセージが表示されます。既定値は「この質問に回答するための期限切れが近づいています。残り時間は {TIME} です。」です。{TIME}は残り時間(「30秒」「1分5秒」など)に置き換えられます。このメッセージは、time_limit_warningが設定されている時だけ現れます。time_limit_warningでは、メッセージ(time_limit_warning_message)がいつ表示されるかを設定できます。
この設定は、制限時間が設定され、制限時間警告メッセージに何らかのテキストが入力ているときだけ有効です。2回目の警告メッセージの設定もあります。
例
注意: あと{TIME}秒で、回答時間が終わります。
制限時間警告CSS (time_limit_warning_style)
説明
制限時間警告メッセージを表示するCSSを指定(既定のスタイルを上書き)します。指定しない場合は次の既定のスタイルが適用されます。'top: 10px; left: 35%; width: 30%; height: 60px; padding: 16px; border: 8px solid #555; background-color: white; z-index: 1001; text-align: center; overflow: auto'.
この属性に設定されたテキストは警告メッセージの既定のCSSを上書きしてしまうので、値の入力には注意が必要です。z-index値を再利用するか、z-index値を少なくともtime_limit_message_styleの設定値(既定値は1002)よりも小さい数値とすることを強く推奨します。
この設定は、制限時間が設定されているときだけ有効です。2回目の警告メッセージの設定もあります。
例
top: 10px; left: 35%; width: 30%; height: 60px; padding: 16px; border: 8px solid #555; background-color: gray; color: white; z-index: 1001; text-align: center; overflow: auto