バージョン1.92以前のインストール
From LimeSurvey Manual
ウェブサイトでLimeSurveyを使用できることを確認する
LimeSurveyを利用するには、サーバーが以下の要件を満たしている必要があります。
要件:
- 80MB以上のディスクスペース。
- MySQL 4.1.0以上 または Microsoft SQL Server 2000以上 または Postgres 8.1以上
- PHP 5.1.2以上で次のモジュール/ライブラリーが利用できること
- mbstring (マルチバイト文字機能)拡張ライブラリー(インストールについてのよくある質問 を参照)
- mysql5またはpgsql PHP library(ホスティングプロバイダーでは標準的です - 自身でサーバをセットアップした場合は、インストールされていることを確認してください)
注意: sessions、pcre、ctypeなどのように明示的に非アクティブ化されたPHP標準ライブラリはないと仮定しています。
PHP拡張のオプション:
- GD-Library with FreeType supportは、CAPTCHA、統計で使うチャートで必要になります。PHP GD-Library Extensionのドキュメントを参照してください。
- IMAP (極めて標準的)は、バウンスメールトラッキングシステムで必要です。PHP IMAP Extensionのドキュメントを参照してください。
- LDAPは、LDAPを使ってトークンをインポートするのに必要です。PHP LDAPのドキュメントを参照してください。
- Zip(極めて標準的)は、テンプレートのアップロード、.zip形式のアーカイブファイルのインポートで必要です。PHP Zip Extensionのドキュメントを参照してください。
- Zlib(極めて標準的)は、 ComfortUpdateに必要です。PHP Zlib Extensionのドキュメントを参照してください。
これらの導入については、サーバ提供者の助けを借りるとうまくいく場合が多いでしょう。
LimeSurveyをローカルコンピュータで試してみたいときは、XAMPP を使うのがインストールも簡単でおすすめです。これにはウェブサーバーであるApache、MySQL、PHP、Perlがすべて含まれます。LimeSurveyはXAMPPの上で特別な設定なしに動作します。
MicrosoftのIISサーバーで動作させたいときは、"XPにIISをインストールする" を参照してください。
LimeSurveyのホスティング
LimeSurveyは、PHPとMySQLが提供されていれば、たいていのホスティング業者で動作するはずです。インストール済みのLimeSurveyを使いたいときは、 LimeSurvey Cloudの利用を検討してください。または、LimeSurveyに対応したホスティング業者もご参考に。
LimeSurveyをダウンロードする
最新の安定版LimeSurvey zipパッケージ(gzip、bz2、7zipのパッケージがあります)をダウンロードし、ローカルディスクに保存してください。
LimeSurveyのパッケージを解凍する
好みの解凍ソフトを使って、zipファイルを解凍し、任意のディレクトリに展開します。ファイルを解凍するときは、ディレクトリ構成を維持したまま展開するようにしてください(ほとんどの解凍ソフトでは既定の動作です)。インストールするディレクトリのパスには、特殊文字である'('や')'を含んではいけませんが、空白文字は含むことができます。
サーバの情報を集める
LimeSurveyをウェブサーバーに正しくインストールするために、次の情報が必要です。
- プログラムを置くWebサイトのURL(例: 'http://my.domain.com/limesurvey')
- プログラムを置くサーバ内の物理的なロケーション(例: '/home/usr/htdocs/limesurvey')
- データベースサーバーのIP/ネットワークアドレス(例: localhost)
- データベースサーバーを標準でないポートで使用する場合、そのポート番号
- データベースサーバーのユーザー名、パスワード
- ほとんどのプロバイダーでは、スクリプトによってデータベースを作成することができません。そのようなプロバイダーの場合は、自身でデータベースを作成します(例: limesurvey)。
LimeSurveyを設定する
/limesurvey/のルートディレクトリーにあるconfig.phpを好みのテキストエディターで開きます。
基本設定
config.phpを眺め、以下の項目をチェック/設定してください。
- $databasetype: これはデータベースの種類です。現時点では、MySQLの場合は"mysql"、Microsoft SQL Serverの場合は"odbc_mssql"または"mssqlnative"(MicrosoftのネイティブMSSQL PHPドライバーが必要)、Postgres SQL Serverの場合は"postgres"と設定します。これらはテストされたものです。
- $databaselocation: データベースサーバーのIP/netの場所を設定します。ほとんどの場合、"localhost"で動作します。MSSQLを使用している場合は、代わりに<MACHINENAME>/<SERVERNAME>を使用してください。
- $databasename: データベースサーバー上でLimeSurveyに使用するデータベースの名前。サーバーに対して高いレベルの権限を持っている場合は、LimeSurveyからデータベースを作成できます。この場合、データベースの名称を設定します。あるいは、以前に作成したデータベースの名前を使用することもできます。既存のデータベース名を指定する場合は、データベースにLimeSurveyの古いテーブルが含まれていないことを確認してください。
- $databaseuser: データベースサーバーのユーザー名
- $databasepass: データベースサーバーのパスワード
- $dbprefix: LimeSurvey専用のデータベースを使用している場合は、この設定を空白のままにしておくことができます(例: $dbprefix="";)。LimeSurveyと他のデータベースアプリケーションとの間でデータベースを共有する場合は、この設定に接頭辞を追加します。推奨の接頭辞は "lime_"ですが、任意です。注意: コマンドラインを使用してMySQLでデータベースとユーザ名を作成する方法については、インストールについてのよくある質問 を参照してください。
- $rooturl: LimeSurveyスクリプトのURLの場所に設定する必要があります。LimeSurveyのファイルをlimesurveyfolderというフォルダーにコピーした場合は、{$_SERVER['SERVER_NAME']}/limesurveyを、コピー先として選択したフォルダー名に変更します({$_SERVER['SERVER_NAME']}limesurveyfolder)。変数{$_SERVER['SERVER_NAME']}は、ドメイン名を自動的に決定しますので、通常は変更しないでください。 動作しない場合は、サーバーのフルURLを設定します(例 "http://www.mydomain.com/limesurvey")。LimeSurveyでSSLだけを使用する場合は、httpをhttpsに変更します(サーバーにSSL証明書が正しくインストールされ、設定されていることが前提)。httpとhttpsを併用したい場合はこの設定をhttpのままにします。
- $rootdir: 通常これを変更する必要はありません。スクリプトの物理ディスクの場所に設定する必要があります。既定の設定では自動的に行われますので、ここで何も変更する必要はありません(セクション"dirname('''FILE''');"は自動的に実行されます)。動作しない場合は、手動でディスクの場所を入力してください。例えば、/home/public_html/limesurvey。
- $defaultuser: スクリプトがアクセスコントロールを有効にしている場合、この設定がLimeSurveyがセキュリティ設定を最初に設定したときに作成される既定のユーザーになります。
- $defaultpass: スクリプトがアクセスコントロールを有効にしている場合、この設定がLimeSurveyがセキュリティ設定を最初に設定したときに作成される既定のパスワードになります。
オプション設定
config.phpで設定可能なオプションはもっとたくさんあります。ほとんどはインストール専用で、後から全体設定ダイアログで変更することができます。これらのオプション設定の詳細については、このページをご覧ください。ただし、基本的なセットアップの場合は、次の手順に進みます。
ウェブサーバーへのアップロード
FTPなどでウェブサーバーに接続し、スクリプトを格納するディレクトリを作り、そこにディレクトリ構造をまるごとアップロードします。FTPの設定では、バイナリモードでアップロードするよう注意してください。ASCIIモードでは変なエラーが出ることがあります。(インストール中に 'class not found' となってしまうことがありますし、画像も壊れます。)
ディレクトリのパーミッション設定
スクリプトが正しく動くために、いくつかのディレクトリーに一定のアクセス権が必要です。特に、Linuxのようなシステムで適用されます。
- "/limesurvey/tmp"ディレクトリーは、インポートやアップロードに使われます。ウェブサーバーの実行ユーザーに、書き込みと読み込みの両方を許可してください。
- "/limesurvey/upload/"ディレクトリとその下すべてについても、ウェブサーバーに書き込み・読み込みを許可し、画像やメディアのアップロードに使います。
- その他のディレクトリは読み込み専用にします。/limesurvey/adminディレクトリー内のそれぞれのファイルの権限を読み込み専用にすることもできます。
インストールスクリプトを起動する
"http://your.domain.com/limesurvey/admin/install"に移動します。すべてを正しく設定した場合は、データベースを作成したり、データベース内にテーブルを作成したりするよう求められます。LimeSurveyは必要なテーブルをデータベースに作成します。
スクリプトがテーブルを正常に作成したことが示されたら、 /admin/installディレクトリーの名前を変更または削除するかを尋ねるプロンプトが表示されますので、実行してください。
最初に管理スクリプトに接続する
これで完了です。ブラウザーを開き、admin.phpスクリプトのURLを入力します。ファイルを格納するためのディレクトリ名としてLimeSurveyを使用した場合は、"http://your.domain.com/limesurvey/admin/admin.php"のようなものになります。
ログイン画面が表示されます。既定のログイン認証情報は以下のとおりです。
パスワード: password
ログインすると、初期パスワードを変更するよう促されます。楽しんでください。
何か問題があったら
どんなプログラムもそうですが、この手順の通りでたいていは動きますが、そうでないときもあります。ありうる原因は、それはもういろいろあるので、ここには書ききれません。何か問題があったら、まずはインストールについてのよくある質問を見ましょう。そこで問題が解決しなければ、発生した問題とすべてのエラーメッセージをlimesurvey.orgのLimeSurveyフォーラムにポストしてください。