インストール - LimeSurvey CE
From LimeSurvey Manual
概要
LimeSurveyプロジェクトは、2 通りのインストール方法を準備しています。
- ご自身の Web サーバー :
この場合は、このページのステップ 1 から説明に従ってください。
- ローカルの Windows パソコン :
(主にパフォーマンスや開発・テストのために)アンケートをパソコン上で作り、あとで Web サーバー上の LimeSurvey にアップロードしたいという場合、ローカルのパソコンに LimeSurvey をインストールしたいということがあるでしょう。この目的のために、LimeSurvey の特別なパッケージ――Web サーバー、データベース、LimeSurvey アプリケーションをまとめたものと、そのインストール手順を用意しています。
Web サイトで LimeSurvey を利用できるか確認する
サーバーが以下の追加要件を満たしていることを確認してください。
LimeSurvey 6.x の最小要件セット :
- 最小 250 MB のディスク空き容量。
- MariaDB 10.3.38 以降、MySQL 8 以降、Microsoft SQL Server 2008 以降、Postgres 12 以降のいずれか。
- PHP バージョン要件:
- LS 6.x (PHP 7.4.x から 8.x まで)
- LS 5.x (PHP 7.2.5 から 8.0.x まで)
- LS 3.x (PHP 5.5.9 から 7.4.x まで)
- php.ini の`short_open_tag` は `ON` に。
- 次の PHP モジュール/ライブラリを有効に :
- mbstring (マルチバイト文字列関数) 拡張機能library.
- PDO データベース ドライバー。MySQL (pdo_mysql または pdo_mysqli) 、Postgres (pdo_pgsql) 、 MSSQL ( Windows 版 pdo_sqlsrv または Linux 版 pdo_dblib) のいずれか
- また、一般的なすべての PHP デフォルト ライブラリを有効に
- hash
- session
- openssl または mcrypt
- fileinfo
- SimpleXML
- など …
PHP 拡張の設定 :
- FreeType サポートの GD-Library。CAPTCHA、統計での優れたグラフ、もしくは HTML エディターでの画像アップロードに必要です。 - PHP GD-Library 拡張ドキュメント 参照。
- IMAP。バウンスメール追跡システムに必要です。 - PHP IMAP 拡張ドキュメント参照。
- LDAP。LDAP を使ったアンケート参加者のインポートに必要です。 - PHP LDAPドキュメント参照。
- Zip。テンプレートのアップロード、.zip 形式で圧縮したリソースのインポート、Excel 形式のエクスポートに必要です。 - PHP Zip 拡張ドキュメント参照。
- Zlib。簡単アップデートに必要です。 - PHP Zlib 拡張ドキュメント参照。
多くの場合、Web サーバー提供者またはシステム管理者が、これらオプション コンポーネントについてサポートしてくれるでしょう。
Microsoft の IIS サーバーで実行したい場合は、XP に IIS とともにインストール が役に立つでしょう。
ブラウザの互換性
アンケート回答者側は、現在、IE11(イントラネットモードを除く)と、Edge、FireFox、Chrome、Opera など、比較的新しく、また同等で、JavaScript を有効にしたブラウザをサポートしています。
管理者側は、現在、Edge や FireFox、Chrome、Opera など比較的新しく、また同等で、JavaScript を有効にしたブラウザをサポートしています。管理者側では、Internet Explorer はすでにサポートをしていません。
画面サイズ
アンケートの回答に適した(360 × 640 ドット以上)任意のサイズをサポートします。 LimeSurvey 管理ページの最小画面解像度は、1280 × 1024 ドットです。
LimeSurvey 向けのホスティング
LimeSurvey は、PHP と MySQL を提供している多くのホスティング会社のサーバーで動作するはずです。インストール済みの LimeSurvey を利用したいのであれば、 LimeSurvey Cloud でお試し利用ができます。もしくは LimeSurvey 対応ホスティング会社一覧をご確認ください。
LimeSurvey パッケージをダウンロード
最新安定版 LimeSurvey の zip パッケージ (gzip、bz2、7zip のパッケージも用意しています) をダウンロードし、ローカルディスクに保存してください。
LimeSurvey のパッケージを解凍する
お好みの解凍ソフトで zipファイルを解凍し、任意のディレクトリー ( フォルダー ) に展開します。ファイルの解凍の際、ディレクトリー構成を維持したまま展開してください ( ほとんどの解凍ソフトでデフォルトの動作ですが ) 。インストールするディレクトリのパス名には、特殊文字の「(」や「)」を含めることはできませんが、空白文字は含めることができます。
サーバの情報を集める
Web サーバーに正しく LimeSurvey をインストールするためには、次の情報を集める必要があります :
- スクリプトを置こうとしている Webサイトの URL ( 例 : 'http://my.domain.com/limesurvey' )
- スクリプトを置こうとしている物理ディスク内の場所 ( 例 : '/home/usr/htdocs/limesurvey' )
- データベースサーバーの IP ネットワーク上の場所 ( 例 : localhost )
- データベースサーバーが非標準ポートを使用している場合は、そのポート番号
- データベースサーバーのユーザー名、パスワード
- 多くのホスティング企業では、スクリプトでデータベースを作成することはできず、ご自身の手作業で行わなければなりません。そのような企業を利用する際は、データベース ( 例 : limesurvey ) を作成します。
Web サーバーにファイルをアップロード
FTP プログラム ( 例 : Filezilla ) で Web サーバーに接続し、スクリプトを置くディレクトリーを作ります。その中に、ディレクトリ構造を維持した状態でファイルをアップロードします。バイナリーモードでファイルをアップロードを ( FTP プログラムの設定で ) 確認します。ASCII モードでのアップロードは、一般的でないエラー ( インストール中に 'class not found' エラーなど ) の原因となったり、画像を正しくアップロードできなかったりします。
ディレクトリーの権限を設定する
スクリプトを正しく動作させるために ( 特に Linux のような unix 系システムにおいて ) いくつかのディレクトリーに適切なアクセス権を設定する必要があります。
- "/limesurvey/tmp" ディレクトリー ( および、その中のサブディレクトリーとファイルすべて ) は、インポートとアップロードに使います。Web サーバー実行ユーザーに「読み取りと書き込み」権限を設定する必要があります。
- "/limesurvey/upload/" ディレクトリー ( および、その中のサブディレクトリーとファイルすべて ) も、画像やメディアのアップロードができるよう Web サーバー実行ユーザーに「読み取りと書き込み」権限が必要です。
- "/limesurvey/application/config/" ディレクトリーもWeb サーバー実行ユーザーに「読み取りと書き込み」権限が必要です。
- その他のディレクトリーは「読み取りのみ」で構いません。Linux・Unix では、/limesurvey/admin ディレクトリー内の各ファイルを「読み取りのみ」に設定したいことでしょう。
データベースユーザー作成する
データベースとその中のテーブルは LimeSurvey が作成します。これを行うには、データベース ユーザーのユーザー名とパスワードが必要です。一般的に、以下の権限を持つデータベースユーザーを作ることを推奨します。
- MySQL : SELECT、CREATE、INSERT、UPDATE、DELETE、ALTER、DROP、INDEX
- PostgreSQL : SELECT、INSERT、UPDATE、DELETE、TRUNCATE、TRIGGER
- Microsoft SQL Server : 「不明 - この情報がわかる方は、ぜひ情報を入力してください。」
インストールスクリプトを実行
"example.org/limesurvey/admin" を開きます。すべて正しく設定していれば、LimeSurvey インストーラーが開始するはずです。あとは指示に従うだけです。データベースを作成する、データベース内にテーブルを作成する、いずれか両方かを聞かれます。LimeSurvey は、データベース内に必要なテーブルを作成します。
はじめて管理スクリプトに接続する
インストールが終わったら準備完了です! ブラウザーを開き、LimeSurvey 管理画面の URL を入力します。ファイルを保存したディレクトリー名を「limesurvey」としたとすると「 http://www.example.com/limesurvey/admin 」のような URL になります。
ログイン画面が表示されるはずです。( インストール中に変更していなければ ) デフォルトのログイン認証情報は次の通りです :
ユーザ名 : admin
パスワード : password
ログイン後、初期パスワードを変更するよう求められます。あとは楽しんでください!
さらなる設定
キャッシュ
LimeSurvey はデフォルトで Yii ファイルキャッシュを使います。が、他のキャッシュエンジンを使う設定もできます。他の利用可能なキャッシュ :
- Memcached
- Redis
- WinCache
- XCache
詳しくは、Yii ドキュメントを参照してください。
LimeSurvey 4.0.0 以降では、ExpressionScript で計算をキャッシュすることができます。これにより、アンケートの複雑さに応じて大幅なスピードアップが実現できます。emcache を有効にするには、config.php ファイル ( のコンポーネント配列 ) に追加します。
'emcache' => array('class' => 'CFileCache'),
メインの Yii キャッシュと同様に、他のキャッシュシステムも使用できます。
何か問題が起きたらどうする ?...
すべてのコンピュータープログラム同様、 LimeSurvey もこの手順通りでたいていは動きますが、そうでないときもあります。原因はいろいろありうるので、ここには書ききれません。何か問題が起きたら、まずインストールについてのよくある質問を参照してください。そこで答えが見つからなければ、発生した問題とすべてのエラーメッセージを LimeSurvey フォーラムに投稿し、( LimeSurver Cloud の利用者であれば ) サポートチケットを開くか、Discord チャネルに参加してください。